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教授 渋谷恭之

教授からのメッセージ

私は横井基夫初代教授(現・名誉教授)を引継ぎ、2014年7月1日付で名古屋市立大学口腔外科学の教授(二代目)を拝命致しました。1989年に九州大学を卒業後は神戸大学医学部の口腔外科学教室に入局し、1990年には兵庫県立成人病センター (現 兵庫県  がんセンター)で研修を行いました。1992年からは神戸大学大学院医学研究科に進学し、当時の第2解剖学教室の井出千束教授(現・京都大学名誉教授)の指導の下、末梢神経再生における接着因子カドヘリンに関する研究で博士(医学)の学位を取得しました。大学院修了後は神鋼加古川病院、および神戸大学病院に所属し、そのうちの5年間は神戸大学病院手術部の副部長としてその運営に携わりました。
 私の得意とする診療範囲は、口腔腫瘍、顎顔面インプラント、顎関節疾患や顎変形症など、いわゆる口腔外科領域が中心ですが、障害者に対する歯科診療や周術期の口腔衛生管理など、口腔外科以外の領域にも従事しています。従ってこれまでに、日本口腔外科学会・指導医、日本口腔科学会・指導医、日本障害者歯科学会・指導医、顎顔面インプラント学会・指導医、 日本口腔腫瘍学会・口腔がん暫定指導医、日本がん治療認定医機構・暫定教育医の資格を取得し、またがん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会などを修了しております。
 研究面では、大学院時代の末梢神経再生に関する研究に加えて、インプラント(人工歯根)埋入の際に用いる骨補填材や人工骨に関する研究、顎骨切除後の咀嚼機能をガムやグミゼリーにて評価する研究、周術期における歯科的介入の研究、口腔前癌病変の治療薬開発に関する研究などを行っています。
 名古屋市立大学口腔外科は若い先生を中心とした活気のある教室です。このような雰囲気を保ちながら、口腔外科手術を主体とし、さらに多職種医療チームの一員として口腔衛生管理などの業務にも積極的に取り組んでまいりたいと存じます。今後も皆様方のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

教室の沿革

 名古屋市立大学大学院 医学研究科 口腔外科学分野は、昭和6年7月名古屋市民病院条例・同施行細則公布に伴い、当時の名古屋市民病院の9診療科(内科・外科・小児科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科・皮膚泌尿器科・理学診療科・歯科)のうちの1つとして開設され、その初代歯科部長に長谷川榮先生が着任されたことに始まっております。その後、昭和18年に名古屋市立女子高等医学専門学校附属病院と改称。昭和22年6月には名古屋女子医科大学付属病院が設置され、昭和23年に名古屋女子医科大学付属病院と改称。長谷川榮先生が名古屋女子医科大学助教授として着任されました。昭和24年に名古屋女子医科大学と名古屋薬科大学が統合し、名古屋市立大学医学部(旧制)となりました。昭和25年6月には名古屋市立大学病院条例・同施行細則公布に伴い、名古屋市立大学病院歯科へと改称。長谷川榮先生が名古屋市立大学助教授として着任されました。昭和47年より第2代部長として井上靖彦先生、昭和59年より第3第部長として神野卓三先生がその任に就かれ教室の発展にご尽力されました。平成5年6月に横井基夫先生が第4代部長として就任され、平成9年には歯科口腔外科に改正しております。
 平成19年2月には名古屋市立大学大学院 医学研究科 生態機能・構造医学専攻 感覚器・形成医学講座 口腔外科学分野が開講し、初代教授として横井基夫先生がその任に着かれました。その後、平成26年7月より渋谷恭之先生が第2代目教授として着任され今日に至っております。
 当講座は中部地方の歯科口腔外科の中で最も歴史のある施設の一つであり、名古屋都市圏の中核医療機関として、高度
かつ安全で開かれた医療を提供するとともに、高い倫理観を持ち信頼される医療人の育成に日々邁進しております。
【部長・教授】
初代部長  長谷川榮  昭和6年8月~昭和36年3月
(歯科次長)井上靖彦  昭和36年4月~昭和47年7月
第2代部長 井上靖彦  昭和47年8月~昭和59年3月
第3第部長 神野卓三  昭和59年4月~平成5年5月
第4代部長 横井基夫  平成5年6月~平成18年11月
初代教授  横井基夫  平成19年2月~平成25年3月
第2代教授 渋谷恭之  平成26年7月~ 現在

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旧名古屋市立大学本部、医学部
(昭和27年頃田辺通原薬学部キャンパス風景)

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