
学術活動
名古屋市立大学歯科口腔外科は、口腔外科学分野の基礎研究および臨床研究を精力的に実施しています。その成果を学会や学術雑誌などで公表しています。

2025年2月27日
白血病などに対する造血幹細胞移植の症例は増加していくと予想されています。今後、症例を蓄積し、その発症原因を探索していきます。
当院で実施された、口腔GVHD患者さんの周術期口腔機能管理の状況をまとめました。本発表のために収集されたデータから明らかにされた問題点の解決に役立てていきたいと思います。

2024年11月30日
BP製剤は、骨粗鬆症や担癌患者さんに多くの恩恵を与えてきましたが、その副作用も見落とすことはできません。インプラント周囲炎をきっかけとした薬剤関連顎骨壊死の発症にインプラントの形態が関与している可能性が示唆されました。
2024年12月1日
FAM20Cはタンパク質のリン酸化を制御する因子であり、インプラントの材質で使われている二酸化チタンとリン酸化タンパク質は結合することが明らかにされています。インプラントのオッセオインテグレーション獲得にFAM20Cという因子が関与している可能性を培養細胞を使った実験で明らかにしました。


2024年11月22日
歯性感染症から重篤な疾患を引き起こすことを症例報告としてまとめました。患者さんの背景や既往歴などを考慮して治療を進めていくことの重要性を本発表を通じて勉強できました。
2024年11月23日
口腔扁平上皮癌増殖のメカニズムを明らかにするための基礎的研究です。臨床に応用し、患者さんに役立てられることを目指して今後もさらなる解析をしていきます。
基礎研究の結果を臨床研究に応用し解析した研究です。残念ながら、培養細胞の結果と患者さんのサンプルを解析した結果は一致しませんでしたが、口腔扁平上皮癌細胞の多様性をあらためて実感することができました。

以前発表した内容に追加の結果を報告しました。安心安全のインプラント治療を確立するためのオッセオインテグレーションの分子マーカーの探索を続けていきます。
高齢者口腔扁平上皮癌患者に対するS-1の低用量療法が、有効かつ安全であることが示唆されました。今後、口腔扁平上皮癌に対する既存の化学療法のより効果的な投与方法の探索をしていきます。
第33回日本口腔感染症学会学術大会

2024年9月21日
「当院における周術期口腔機能管理の検討」
本発表をまとめることで、今までの当科における周術期口腔機能管理の実態が明らかになり、問題点や改善する余地があることがわかりました。今後の診療に役立てていきたいと思います。
第16回日本口腔外科学会キャダバーサージカルトレーニング
2024年8月24日-25日
今回のトレーニングは頸部郭清術でした。数多くの学会員が参加し、インストラクターとして、信州大学の栗田浩先生と酒井洋徳先生、富山大学の山田慎一先生、増本一真先生に参加していただきました。


2024年7月21日
「口腔癌患者の放射線治療中における口腔粘膜炎重症度に関するオルニチン配合食品の有効性について」
口腔癌に対する放射線治療は、治療中の食事に大変な痛みを伴う場合が多いです。このような患者さんの苦痛を少しでも軽減できる治療法を考えていきたいと思います。
2024年7月21日
「Cowden syndrome に随伴した口腔内病変の病理学的検討」
Cowden症候群という希な症例を歯科口腔外科および病理組織学的の観点から発表をしました。Cowden症候群は、口腔内に症状が出現するため歯科口腔外科においても重要な疾患の一つです。座長の先生からの指摘と質問がとても勉強になりました。


2024年7月20日
「口腔内装置による閉塞性睡眠時無呼吸症改善に伴う体位変換数の変化」
4年間の研究を通して、睡眠時無呼吸症候群の病態解明と治療法を学ぶことができました。特に検査法の進歩やスクリーニング法の開発、口腔内装置の治療効果について耳鼻咽喉科の先生方と協力して研究ができたことが良い経験でした。今後も、この分野の研究が一層進展し、患者さんの QOL 向上につながることを期待しています。
第49回公益社団法人日本口腔外科学会中部支部学術集会

2024年6月22日
「経鼻気管挿管時のチューブによる鼻翼部の発赤・褥瘡予防に関する研究」
(中間報告)
経鼻気管挿管は口腔外科に多用される方法です。より、副作用の少ない挿管法としてさらに改善ができたらよいと思っております。まだ、中間発表の段階ですが、さらに研究を進めていきます。
2024年6月21日
「広範囲下顎区域切除後にプレートおよび軟組織皮弁による即時再建を行った3例」
この発表で実施した即時再建法が患者さんの負担を減すことができると考えています。今後はこの発表で指摘されたことを積極的に取り入れ、さらに良い治療法を追求しています。
